依頼者が社内の階段を移動していた際にその階段に敷いていたマット自体が滑り落ちたために落下して骨折し,会社から400万円の解決金を取得した事例

事故の内容

依頼者(40代男性)は工場の屋外にある階段を歩いていたところ,階段に敷いていたマット自体が滑り落ち,依頼者もいっしょに階段から転げ落ち,その結果足の骨折をしました。なお,階段に手すりは設置していませんでした。労災保険を利用して1年程度治療を続けても痛みが治まらなかったため,後遺障害の申請をし障害等級12級の認定がされていました。

 

依頼の経緯

会社からは依頼者が走って階段を下りたために勝手にバランスを崩して落下したにすぎないと完全に責任を否定したために,依頼者は当事務所に相談をされました。

 

依頼後の弁護士の活動

会社側がマットをしっかりと固定していなかったこと,いざ依頼者が転倒をしそうになった場合に転倒防止の観点から手すりを設置していなかったことは安全配慮義務違反であると主張して会社側に損害賠償請求をしました。

 

会社としては階段の段数が少なく手すりを設置する義務はない,マット自体が取れた証拠もないと反論してきました。

 

しかし,会社側も訴訟による解決は回避したかったこと,当方としてもマット自体が取れた証拠が何らなく裁判に耐えれそうになかったことから,当方の請求額の4分の1の金額で和解することになりました。

 

結果

これまでの労災保険からの給付や会社からの既払金とは別に、依頼者は会社から400万円の解決金を得ました。依頼から解決まで5カ月かかりました。

 

労災事故に遭われて、お悩みの方はぜひ一度、ご相談なさってみてください。

 

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